私は、胸の前でクロスされた腕を力を込めて外した。
そして、振り返って、絢斗にもう一度言った。
「確かに自分に自信は持てないです。可愛くもないです。だけど、絢斗に本当に彼女がいないなら……それが本当だったら、こ、こんな私で良かったら、お母様のために力にならせて下さい」
ちょっと、私、何言ってるの?
自分から力にならせてなんて、そんな大胆なこと。
本当に、こんな私に絢斗の彼女役なんてできるの?
きっと……
嘘でも「可愛い」って、絢斗にそう言ってもらえたことが嬉しくて、つい力になりたいって思ってしまったんだよね。
自信が持てないのは本当のことで、すぐにどうにかできるレベルのことじゃない。
でも、そのことと、絢斗のお母様を安心させることは全然別のことだよね。
だから私、人としてそのお願いを叶えてあげたいって……そう思ったんだ。
そして、振り返って、絢斗にもう一度言った。
「確かに自分に自信は持てないです。可愛くもないです。だけど、絢斗に本当に彼女がいないなら……それが本当だったら、こ、こんな私で良かったら、お母様のために力にならせて下さい」
ちょっと、私、何言ってるの?
自分から力にならせてなんて、そんな大胆なこと。
本当に、こんな私に絢斗の彼女役なんてできるの?
きっと……
嘘でも「可愛い」って、絢斗にそう言ってもらえたことが嬉しくて、つい力になりたいって思ってしまったんだよね。
自信が持てないのは本当のことで、すぐにどうにかできるレベルのことじゃない。
でも、そのことと、絢斗のお母様を安心させることは全然別のことだよね。
だから私、人としてそのお願いを叶えてあげたいって……そう思ったんだ。



