最高ランクの御曹司との甘い生活にすっかりハマってます

「ドレス、本当にありがとうございます。正直、とても恥ずかしい……です」


私は、下を向いた。


「恥ずかしがらないで。君は誰よりも……綺麗だから」


絢斗はそう言って、私の肩から腕に向けて、ゆっくりと指を滑らせた。


その指の感触…


私の心臓が急激に音を鳴らす。


体が……キュッとなる。


誰よりも綺麗だなんて、そんなこと……言わないで。


私は綺麗なんかじゃない、私じゃなく、このドレスが……


ドレスが綺麗なだけなんだよ。


だからこれ以上、お世辞は止めて、つらくなるよ……


これが、最初で最後の旅行になるかも知れないのに。


私達は、いつまでも一緒にいられるわけじゃないんだよ。


本当に……切ないよ。


気持ちがどうしようもなくなって、私は一歩後ろに下がってから、


「すみません。ちょっと、お化粧直してきます」


そう言って、溢れ出しそうな涙を見られないように、私は逃げるようにその場を離れた。