「そうですか。ではそれと、お手伝いの子の料理をなにか、お願いします」
「わかりました」
 では、白身魚のカルパッチョと、おにぎりとお味噌汁ですね! 毎度ありっ!

 お店の売り出しに夢中になっているうちに、気がつけば村での生活も三ヶ月が過ぎていました。
 シャトルーズさんのお店も順調に軌道に乗って、忙しい日々が続いています。
 そろそろちゃんと住むところ、見つけようかな~。
 最初はこんなに長居するとは思っていなかったので、シャトルーズさんの申し出をありがたく受けて住み込みましたが、さすがに三ヶ月は長すぎでしょ。みんな優しいからなにも言わないけど、本当は早く出ていってほしいかもしれないしね。
「シャトルーズさん。私、そろそろ村で住むところをほかに探そうかなって思うんですが、誰に聞くのがいいですか?」
 お客様の落ち着いた時間帯に相談してみました。
「あら? 出ていっちゃうの?」