「いいですね~!」
 マルーンさん、いいセンスですよ!
「『絶景のあるレストラン』なんてどうでしょう?」
「いいと思います!」
 ボルドーさんも、さっきの曇り顔が晴れてきました。
 ちょっと考え方を変えるだけで、どんどんアイデアが出てきました。
「次は、非日常を味わえる絶景レストラン、しかも料理はめちゃくちゃおいしい。これをどこで宣伝するか、ですね」
 まあこれが一番の問題なんだけど。
「宣伝するには村の人が多いところがいいんだけど……」
「村の中でビラ配りでもする?」
「シャトルーズさん、それはナンセンスですよ。店の名前はわかっても、味が伝わらないです」
「そうねぇ」
「店の名前も、味も伝わる方法……」
 みんなで知恵を絞ります。
「こう……市場や広場で、出張レストランを開けたらいいんだけど……」
「出張レストラン?」