そうですよね。ランチ営業も軌道に乗ってきたばかりですし。どうしたら……ああ、そっか。
「ランチで作っているおにぎりとお味噌汁のレシピを書いていきますね」
 ただでさえ忙しいのに、仕事増やしてしまってすみません。でも、モーブさんなら私以上においしく作っちゃうんでしょうね!
 ラピスさんたちには、モーブさんからうまいこと伝えてもらうようにお願いしました。

 そもそも持ってきた荷物なんて、せいぜい数日分の着替えくらいなので、荷造りはすぐに終わり。夜の営業が始まる前に商人さんたちが滞在している宿屋に行き、明日一緒に行くと伝えました。
「急ですみません」
「出発は明日の朝ですが、レイラさん大丈夫ですか?」
「今すぐでも行けます」
「ははは! では明日」
「はい!」
 朝ご飯を食べたら、またこの宿に来ることになりました。

 翌日。