食べ終わってひと息入れていたら、フォーンさんが戻ってきました。
「では風呂に案内する」
「お風呂まであるんですか!」
「特別だ」
「わぁい! ありがとうございます」
 まさかお風呂まで入れるなんて! ますます竜王国は囚人にもホワイトな国なんですね。
 さすがのフォーンさんも女子の風呂は見張れないので、メイドさん数人が見張りにつくことになりました。
 見張りといっても、このメイドさんたちも私の味方なんだけどね。でも今はまだおとなしくしていないといけないタイミング。
「トープさんに、出汁用の海藻と、なんでもいいので野菜をたくさん用意しておいてほしいと伝えておいていただけますか?」
「わかったわ」
「マゼンタには、また今夜来てほしいと伝えてください」
「わかった」
 こっそりトープさんとマゼンタへの伝言を託しておきました。
 今夜、私の計画を打ち明けます。