おぅ……牢屋行き決定かぁ。嘘ついていないのは伝わったはずなのに。
 牢屋に入れられた後はどうなるんだろう……って、考えただけでもブルーになっていると、バーガンディーさんが竜王様のところに勢いよく寄っていきました。
「え? 追放しなくていいのか?」
「馬鹿ですねぇ。今追放したら、ヴァヴェルを引き入れるかもしれないでしょうが」
「これだから脳ミソ筋肉系は……はぁ」
「そんなかわいそうな子を見る目すんなよ」
 竜王様ではなくインディゴ様とスプルース様から総ツッコミ食らっています。って、追放されてもヴァヴェルには帰らないし、ましてや引き入れたりなんてしませんよ~だ。そうだなぁ、追放されたら、どこか関係ない国へ旅に出ようかな。
 なーんて、感傷的なことを考えている場合じゃありませんでした。
「ほら、行くぞ」
「はい」
 フォーンさんに追い立てられて、私は牢屋? に強制連行されました。