「スパイ……というか、竜王城に潜入して、味方を引き入れる手はずを整えろと言われました」
お許しが出ないのでその場でうつむいたまま、竜王様の言葉に返事をしました。
竜王様の表情が見えないので、ちゃんと伝わっているのか不安です。いつも通りの無表情だとしても、それでもちゃんと、その目を見て報告したいんです。
そうしたら私の言ってることが真実だって、伝わるじゃないですか。
「……報告では、そなたの、ヴァヴェル人だった頃の記憶がよみがえったと聞いた」
「はい、そうです」
「では、それを洗いざらい話せ」
「はい」
「ああ、面を上げよ」
「ありがとうございます」
やっとお許しが出たので、竜王様の麗しいお顔をしっかりと見ました。
うん、今日もイケメンです。──じゃないじゃない。思い出したことを伝えて、ヴァヴェル王国の悪巧みを阻止しなくちゃ。
お許しが出ないのでその場でうつむいたまま、竜王様の言葉に返事をしました。
竜王様の表情が見えないので、ちゃんと伝わっているのか不安です。いつも通りの無表情だとしても、それでもちゃんと、その目を見て報告したいんです。
そうしたら私の言ってることが真実だって、伝わるじゃないですか。
「……報告では、そなたの、ヴァヴェル人だった頃の記憶がよみがえったと聞いた」
「はい、そうです」
「では、それを洗いざらい話せ」
「はい」
「ああ、面を上げよ」
「ありがとうございます」
やっとお許しが出たので、竜王様の麗しいお顔をしっかりと見ました。
うん、今日もイケメンです。──じゃないじゃない。思い出したことを伝えて、ヴァヴェル王国の悪巧みを阻止しなくちゃ。