「今日はたくさんお嬢様は招待しているけど、本命というか、候補は前もってある程度絞っているのよ。四、五人と聞いてるわ」
「決めたっていうのは……竜王様が?」
「いいえ。竜王様が全然その気になってくれないから、城の重鎮たちで決めたのよ」
「それって側近の方たちも含め?」
「それも違うわ。側近はみな、竜王様の味方だから」
「あ~」
「それにしても、いくら竜王様の味方だからって、自分たちも同じように独身である必要なんてないのにね」
ハァ、とため息をつくウィスタリアさんですが、そんなに親身に考えているなんて……さすがメイド長。
……って思ったんだけど。
「インディゴも、さっさと相手を見つけてほしいものだわ。幼なじみだからって、なにもここまでお付き合いすることないのに」
ウィスタリアさん、今サラッと知将様のことを呼び捨てにしましたね。しかもなんでインディゴ様だけ?
「決めたっていうのは……竜王様が?」
「いいえ。竜王様が全然その気になってくれないから、城の重鎮たちで決めたのよ」
「それって側近の方たちも含め?」
「それも違うわ。側近はみな、竜王様の味方だから」
「あ~」
「それにしても、いくら竜王様の味方だからって、自分たちも同じように独身である必要なんてないのにね」
ハァ、とため息をつくウィスタリアさんですが、そんなに親身に考えているなんて……さすがメイド長。
……って思ったんだけど。
「インディゴも、さっさと相手を見つけてほしいものだわ。幼なじみだからって、なにもここまでお付き合いすることないのに」
ウィスタリアさん、今サラッと知将様のことを呼び捨てにしましたね。しかもなんでインディゴ様だけ?


