驚きすぎて声が裏返ったわ。フォーンさんもびっくりして聞きなおしているし。
「そうだ。ライラックだけ、残れ。フォーンは下がっていい」
「しかし……」
「余はこの菓子の説明を聞きたいだけだ」
「……かしこまりました」
食い下がるフォーンさんに、冷たく答える竜王様。こういうところが怖がられる要因かも。
「ここに座れ」
「あ、はい」
さっきの椅子は、書類ではなく私が座る用だったみたいです。言われるがまま、私は椅子に腰掛けました。
「クッキーといったか」
「そうです」
「ふむ……うまいな」
「ありがとうございます」
竜王様はプレーンの方のクッキーを手に取り、優雅な仕草で口に入れました。
人が食べているところを見るのは失礼なんだけど、クッキーをこぼさず綺麗に食べるのがあまりに上手なので、思わずガン見してしまいました。おいしいって言ってもらえてよかったです。
「そなたは料理が得意なのか?」
「そうだ。ライラックだけ、残れ。フォーンは下がっていい」
「しかし……」
「余はこの菓子の説明を聞きたいだけだ」
「……かしこまりました」
食い下がるフォーンさんに、冷たく答える竜王様。こういうところが怖がられる要因かも。
「ここに座れ」
「あ、はい」
さっきの椅子は、書類ではなく私が座る用だったみたいです。言われるがまま、私は椅子に腰掛けました。
「クッキーといったか」
「そうです」
「ふむ……うまいな」
「ありがとうございます」
竜王様はプレーンの方のクッキーを手に取り、優雅な仕草で口に入れました。
人が食べているところを見るのは失礼なんだけど、クッキーをこぼさず綺麗に食べるのがあまりに上手なので、思わずガン見してしまいました。おいしいって言ってもらえてよかったです。
「そなたは料理が得意なのか?」


