静かに部屋に入ると、真正面に竜王様がいました。
これまた重厚な机で、片肘ついた姿勢でペンを持って。ああ、これは嫌々仕事している人の図ですね。そんなアンニュイな姿でも、圧倒的なオーラが伝わってきます。今まで見かけた竜王様とは、まとう空気が違いました。
ピリッと張りつめたような、冷たいというか……。とにかく、近寄りがたい雰囲気で、やっぱり竜王様って威厳ある人なんだなぁと思いました(今さら!)。
「お約束のクッキーが焼けました」
「そうか。ではこちらでいただこう。フォーン、椅子をひとつここへ持ってこい」
「はい」
竜王様は机の横を示しました。お茶をする時だけ書類を避けるのかしら?
テキパキと書類を片づけるフォーンさん。お茶の準備をするマゼンタ。それを見ている竜王様と私。なにも手出しできないからじっとしているだけなんだけど……なんだろうこの居たたまれない感。
これまた重厚な机で、片肘ついた姿勢でペンを持って。ああ、これは嫌々仕事している人の図ですね。そんなアンニュイな姿でも、圧倒的なオーラが伝わってきます。今まで見かけた竜王様とは、まとう空気が違いました。
ピリッと張りつめたような、冷たいというか……。とにかく、近寄りがたい雰囲気で、やっぱり竜王様って威厳ある人なんだなぁと思いました(今さら!)。
「お約束のクッキーが焼けました」
「そうか。ではこちらでいただこう。フォーン、椅子をひとつここへ持ってこい」
「はい」
竜王様は机の横を示しました。お茶をする時だけ書類を避けるのかしら?
テキパキと書類を片づけるフォーンさん。お茶の準備をするマゼンタ。それを見ている竜王様と私。なにも手出しできないからじっとしているだけなんだけど……なんだろうこの居たたまれない感。


