「ゆっくりですか?」
「いや、座っている時間なんてないね」
「わお」
 ついこの間までの厨房と同じ状況じゃないですか。それでは疲れもたまりますよ。
「こちらで同じように食べられたら、少しは休めるかしらと思ってお願いしてみたんだけど……どうかしら?」
「全然いいですよ! ね、トープさん?」
「ああ、もちろんだとも」
 トープさんも快諾です。
 ここで温かい賄い食べて休憩して、英気を養っていってください!
 ということで、厨房以外のメイドさんの働き方を聞いて、厨房と同じように、自分の持ち場が終われば休憩、もしくは賄い時間ということにしました。厨房と時間がかぶると私がてんやわんやになるので、そこは微調整、時間をずらしてもらいました。
「ありがとう。早速みんなに伝えるわ」
 メイドさんたちのピリピリした雰囲気を憂いていたというウィスタリアさん。これで打開できるといいのですが。