新しい戸籍ができた 7月のはじめ。



私は 3ヵ月ぶりに 富永さんに 抱かれた。


私が 家を出てからも 何度か 店では 会っていたけれど。

毎日 ラインで 私を 励ましてくれたけど。


富永さんの部屋で 胸に飛び込んだ時 

私は 溢れる涙を 抑えられなかった。



「泣くなよ。秋山さん。」


ワザと 私を 苗字で呼び 私の頭を 抱える。


「太陽みたいに 笑ってくれよ。」


泣きながら 交わすキスは 私を 熱く 昂らせる。




長い間 待たせた身体は 一瞬で 富永さんの 情熱に 呑み込まれていく。


私は 激しい快びに 少しの間 気を失っていた。



やっと 目を開けた私は 

心配そうに 抱き締められていた。