離婚しよう。もう無理。

これ以上 ここにいたら 私も 子供達も どうかしてしまう。


私は 直哉と美由紀に

『そっと部屋を出て ママの車に乗っていて』

『バイトが終わったら ファミレスにいて』

とラインを送る。



栄二が 寝室に入って 30分くらい過ぎた後

廊下から 栄二のいびきを確認して

私は 外に出た。



私の言いつけ通り 直哉は 後部座席で スマホをいじっている。


「お腹空いたでしょう。ファミレスに お姉ちゃんも 呼んだから。」


半分 膨れた顔の 直哉に言って 私は 静かに 車を出した。