富永さんは 栄二とは 全く違う やり方で 私を抱いた。 当たり前だけど。 丁寧に キスをされた時に 私は 身体から 力が抜けていく。 富永さんの 性格そのままに 一つ一つ 私を 確かめながら ゆっくりと 抱かれて。 身体を重ねるって こういうことだった。 指の感触 肌が触れ合う 喜び。 私の体は 生まれて初めての 反応を知ってしまった。 「綺麗だ。久美子…」 「……っつ。」 「あっ。」 「んっ……」