昼休み スマホを開くと 富永さんからの ラインが入っていた。

『明日 そっちを回るよ。シフトは誰と一緒?』


エリアマネージャーの 富永雅志と 男女の関係になって 半年。


『了解。明日は 宮野さんと本橋君。あと店長。』

私は 神山さんと お昼を食べながら ラインを返す。


『神山さん、休み?なら 大丈夫だね』

富永さんのラインに 私は 少し笑う。

すぐ隣に 神山さんが いるから。


『うん。待ってるね』




富永さんは 神山さんを 警戒している。


主婦は 勘が鋭いから。



店舗巡回で 私のいる店に来る時も なるべく 神山さんと 一緒じゃない日を選ぶ。


「またラインしてる。誰よ。」


スマホを見て クスッと笑う私に 神山さんは言う。


「美由紀。試験の結果を 報告してきたの。」

私の言葉に 神山さんは頷く。


「ホントに シノちゃんって 美由紀ちゃんと 仲良しだよね。」


なんて 笑いながら。