霞んで行く視界と、朦朧とする意識。

自分でも分かっていた。

今日は飲み過ぎた。

あんなに目茶苦茶な飲み方をしてしまうなんて、自分でも思っていなかったのに…

別れた旦那に新しい女ができて、その女っていうのが自分が可愛がっていた後輩だと知って、私は崩壊した。

店のトイレで死ぬほど吐きながら、横に焼酎のボトルを抱えて飲んだ。

これぞ正しく『酒びたり』である。

いっそ死んでやると叫んで飲みだして、お店のママや姉さんたちが止めるのを振り切って暴れまくった。

そして今である。

笑えない状態に追い込まれている。