「やっ……なにしてるの?」

まるで舌がそこを舐めているかのようで。
初めての感覚に戸惑ってしまう。


悠くんから離れようとしたけれど、力が強くて敵わない。

最後にはチクッと痛みが走ったところで、ようやく離れてくれた。


「ん、いい感じ」

「いい感じって……悠くん、絆創膏貼ってくれてないよ!」

「別に俺は絆創膏をつけるって言ってない」

「あ!ずるいこと言う!
もー……逆になにしたの。くすぐったかったけど……」

「鏡で確認してきたら?」


満足気に笑う悠くん。
なんだか嫌な予感がして、洗面所へと向かう。

そして鏡に映る自分を見たとき、私は驚きを隠せなかった。