「そんな嘘ついても騙されないよ、私。
早く治すために絆創膏をつけようかな」

「へぇ、なら俺がつけてやるよ」
「本当?じゃあお願いしようかな」


悠くんの言葉に甘え、絆創膏を貼ってもらうことにする。

それを手に持った彼が貼ってくれるのを待っていたけれど……。


「ひゃっ……ゆ、悠くん?」


突然悠くんが痕の位置に顔を寄せたかと思うと、そこに触れたのは絆創膏ではなく、柔らかな感触をしたものだった。

くすぐったくて、変な声が出てしまう。


けれど悠くんはまったく反応してくれない。
今、そこに当たっているのは悠くんの唇……?

どうしてそんなことをするのかわからないでいると、またくすぐったさが私を襲い、ビクッと体が跳ねる。