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「今日は悠くんのせいであぶなかったんだよ!
心配して損した!」
決心した通り、私は悠くんを責めていた。
今日も一緒の電車に乗れたため、家まで歩く帰り道の中で私は悠くんを言葉で攻撃していた。
「勝手に体調悪いって勘違いしたくせに責めんなよ」
「責める!私は怒ってるんだよ悠くん!」
「誰も俺たちのことなんか意識してねぇのに、過剰な反応した彩葉が悪い」
「反省しなさい!
反省しないと今日は一緒にいてやらないもん!」
ちゃんと悪いと認めないと。
私たちの関係がバレたらどうするのだ。
わざと悠くんの先を歩けば、すぐに腕を掴まれてしまう。



