今日もキミに甘え放題




「へぇ、渡辺さんも清水クン狙い?」
「えっ……!?」

思わず心配してしまう私。
けれど岸田くんに声をかけられ、ビクッと肩が跳ねてしまう。


「今、明らかに清水を見てたよね」
「え、いや……その」

「そんなわけないじゃない。
ね、彩葉」

「う、うん……!」


由良ちゃんに助けられた私は、慌てて首を縦に頷いた。

岸田くんは疑わしそうに私を見てきたけれど、もしかしてなにかを察してしまったのだろうか。


私と悠くんと関係はぜったいにバレてはいけない。
ここはなんてことないフリをする。