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昼休み。
私は由良ちゃんの席でご飯を食べることになった。
そういえば、由良ちゃんは宮永くんと席が近くなれたようで。
前後ではなく、今度はとなり同士らしい。
そんな宮永くんは私の席を借りて、悠くんや他の男子たちとご飯を食べていた。
「それで、岸田は今のところ大丈夫そう?」
「あ、うん……!」
由良ちゃんの質問に対して素直に答える。
話しかけられることは多いけれど、やっぱり彼は悪い人ではない。
「そっか、でも油断は禁物だからね」
「なにが禁物なの?」
「それは岸田が……って、なんであんたがここにいるの!?」
突然岸田くんが現れたため、おどろいた様子の由良ちゃんは思わず立ち上がっていた。



