もう部屋に行くことにした。 「じゃ、じゃあ私は部屋に行くね……! みんなおやすみなさい!」 明らかに不自然だったけれど、仕方がない。 部屋に入るなり、自分のベッドに潜り込んだ。 私の存在が悠くんを困らせている。 そんなの考えたことすらなくて。 いつも私のそばにいてくれた悠くんに、甘えすぎていたのかもしれない。 だからこれからは少し距離をとらないといけない……? また泣きそうになっていると、突然部屋のドアがノックされて。 返事をせずに黙っていると、そのドアが開けられてしまった。