「そう、暇」 「……変なの。じゃあほかの番組にする?」 悠くんが暇に思わないよう、提案してみるけれど。 彼は先ほどから私をじっと見つめるのみ。 なにを考えているのかまったくわからない。 「悠くん? どうしてなにも言ってくれないの?」 やけに真剣な表情で。 私と額をくっつけてくる。 近い距離に悠くんがいて、本当に無駄のところがない整った顔だなと改めて思わされた。 そんなのモテるに決まっている。 女の子からの人気も高いはずだ。