「黙っててごめんね、この学校にいい男はいないって言っておきながら……なかなか言い出しにくくて」 「ぜんぜん大丈夫だよ。 むしろ話してくれてありがとう」 また由良ちゃんのことを知ることができて嬉しい。 それに、私だって由良ちゃんに黙っていることがあるのだ。 「彩葉って天使なの?女神様なの!? 優しすぎて泣きそうだよ私……!」 「そ、そんなことないよ……!」 相当ダメージを受けたようで、いつになく弱気な由良ちゃん。 どうにかして元気付けてあげたいけれど、力不足である。