「かわいい、こんなんで照れて」 「あ、えっと……」 胸がドキドキしてたまらない。 それと同時に別の感情が湧いてくる。 好きって言葉にされるだけで、こんな嬉しい気持ちになるんだと。 チラッと悠くんを見つめる。 かっこよくて、優しくて、自慢の幼なじみ。 そう思っていた。 けれど今は……。 「……っ」 さすがの私も、自分の心の変化を気づかずにはいられない。 “幼なじみ”という関係では物足りない。 悠くんの言葉ひとつでドキドキさせられ、触れられるたびにおかしくなりそうで。