あの日から、悠くんの態度が急変した……気がする。 私が甘えようものなら、必ず手を出してくるのだ。 「ひゃっ……ゆ、悠くん、耳は嫌だよ……」 今日は後ろから抱きしめられる形で座っていたかと思うと、悠くんに耳を責め立てられる。 くすぐったさと気持ちよさが重なり、変な声が出てしまうのだ。 「嫌がってるようには見えねぇけど?」 さらに言えば、意地悪さが増した気がする。 嫌だと言っているのに、やめてくれないのだ。