「ああ、そうだな。
お邪魔させてもらう」

「へへ、嬉しいな……!
そのまま泊まっていくの?」

「いや、それは迷惑だろ」

「どうして?泊まっていこうよ。
悠くんと夜まで一緒にいたい」


せっかくの機会だ。
たまには夜遅くまで一緒にいて、それから朝を迎えたい。


「それ、誘い文句だから気を付けろよ」
「え……?」

「普通の男なら勘違いする」
「勘違い……じゃあ、帰っちゃうの?」


拒否に近い言いまわしに、思わず悠くんのシャツをギュッと掴んでしまう。

そんなの嫌だ、もっと悠くんと一緒にいたい。
言葉にしたいけれど、あまりしつこいと迷惑がられるかもしれないため口を閉じる。