「良かった、彩葉と仲直りしてくれたのね。最近彩葉に元気がなかったから、喧嘩でもしたのかなって」 「そうですね……心配かけてすみません」 「なに言ってるの!きっと彩葉が原因だろうから、謝るのは私のほうね」 いや、原因はおそらく俺だろう。 ただ彩葉から避けてきたのだ。 「ごめんね、悠二くんに甘えてばかりで」 「えっ?」 「彩葉にも悠二くんに甘えすぎだって、伝えてるつもりなんだけど……」 彩葉の母親は、申し訳なさそうにしていて。 俺に迷惑をかけていると思っているのだろうか。