「……っ、悠くんダメ……」 「なにが?」 「恥ずかしくて、その……」 「かわいい顔してる」 悠くんの指が私の頬を撫でる。 恥ずかしさのあまり、ギュッと目を閉じた。 「やっと意識してくれたみたいだな」 「そ、そんなの……あんなことされたら、誰だって……」 「あんなこと、彩葉にしかしねぇよ」 「うそだ、だって悠くんには過去に彼女さんがいた」 「自分からキスしたいと思うのは彩葉だけだから。 俺を乱してくるのはいつも彩葉なんだよ」 キスしたくなるのは私、だけ……? 反応に困ってしまう。