それに、悠くんと話すのは気まずくて。 なるべく避けたかった。 ここは自力で頑張ろうと思ったけれど……。 「……し、清水くん……」 「……なに」 「こ、この問題……わかったり、しますか?」 敬語を意識しないと、いつも通り話しかけてしまいそうだ。 恐る恐る悠くんに尋ねてみる。 賢い悠くんのことだ、ぜったいにわかっているだろう。 頭を悩ませる私をよそに、サラサラと問題を解いていたのだから。