それでも気になってしまい、悠くんのほうへ視線を向ける。

悠くんはは相変わらず気だるげな様子だったけれど。
自分の席へと足を進める中、そんな彼とパチッと目が合ってしまった。


「……っ」

そして悠くんは、ふっと頬を緩めて微笑んできて。
どうしても昨日のことを思い出してしまい、また顔が熱くなった気がした。


慌てて顔を背ける。
ど、どうして悠くんはあんなにも余裕そうなのだ。

やっぱり慣れている。
私はこんなに恥ずかしいというのに。