でもあの日
もう死のうと思った
沙羅に励まされても何も感じなかった…
きっかけは簡単なことだった
朝いつも通り家を出ると先に行ったはずの梨花が家の前にいた。
内巻きに巻かれた髪が風に吹かれ
それが一層彼女の美しさを引き立てていたように感じられた。
「ねぇ、莉子。なんで生きてるの?
いらない子なのにね笑
お母さんにもお父さんにも愛されなくてかわいそうね」
鼻で笑った梨花を初めて見た
それと同時に死のうと思った。
自分とそっくりでいる彼女はきっと自分のことを家族だと思ってくれているんだって
どこかで期待していた。

