1ステージが終わってから助手さんが言った。
『ゲームは日常生活に起こるものなのでいつ起こるかはわかりません。なので、私がお教えします』
とは言ったけど母さんと父さんが帰ってくるまでずっと俺の側に居るし。
それに何故が親にはこの人は見えていないらしい。
最初はトイレにまでついてこようとしてた。
その途中母さんと廊下であった。
一瞬焦ったが、母さんは何事もないようにいつものように俺に接する姿を見て俺は、
『母さん、この人について何も言わないの?』
と言った。
すると母さんは
『あら、牙紅以外に誰かそこに居るの?』
と。
後から部屋に戻って聞いたら、主人である俺にしか姿は見えていないらしい。
それにしても、ご飯を食べている時も風呂に入ってる時もずっと俺のそばを離れない。
さすがに風呂の時は扉の前で待ってもらったけど、、
側にいたいのはわかる。わかるよでもさ...
「暇なの?!助手さん暇なの!もう俺寝るのにそんなにまじまじと寝る所まで見つめられたら寝れないんだけど!」
「...牙紅様こそいつまでわたくしのことを“助手さん”と呼んでいるのですか?早くわたくしの名前を名付けてもらわないと」
さっきから、こればっかだ。
本当にこの人は何なんだろうか?
一向に疑問が増えるばかり。
俺の頭もそろそろショートしそうで怖いです。
それに名前のことも『どうゆうのがいいの?』と聞いても『牙紅様が決めるのです』ってリクエストの一つもない。
何なんだろうか。。。
「はぁ〜。じゃあ、シャダとかどう?」
精一杯考えた挙句思いつくのはこれぐらい。
「シャダ?で御座いますか?」
「うん。ペンガル語で白って意味なんだ。他の違う言語でもよかったんだけど一番名前らしいのがこれくらいしか思いつかないんだよね」
って言ってもケータイで調べただけなんだけどね。。
「シャダ。
『『シャダ。ずっと最初から決めてた助手さんの名前だよ。』』
ですか。」
助手さ...シャダがそういった時の顔が俺には口元だけでわかるくらい悲しそうな顔に見えた。
「えっと...そんなにやだった?」
「いえ、ただ昔を思い出しました。」
昔?
俺は布団から起き上がり助手さんの話を聞いた。
「昔、牙紅様よりは少し大人の男性が私のパートナーとなりました。始めは牙紅様見たいにわたくしのことをずっと『助手さん』って呼ぶんです。その呼び名は最終ステージクリアまで続きました。でも、お別れの時その人は初めてわたくしの事をこう言ったんです。『シャダ。ずっと最初から決めてた“助手さん”の名前だよ。』と。」
昔のパートナー。
どんな人だったんだろうか。
でも、
分かるよ。
シャダが今話してる話がどれだけ辛いことだったのか。
どれだけ、悲しいことだったのか。
だって、
「泣いてるのか?」
泣いているから。
白い布から垂れてくる大粒の涙。
計り知れないよ。
今の俺には、
でもさ、こんな俺でもシャダに一言だけ言えることがある。
「俺はクリアするよ!」
クリアするよ。俺はこのゲームに。
「過去が辛くて、悲しくてって思っているとしたらそれを忘れるくらいシャダにとっても俺にとってもこのゲームをクリアして人生の一個の思い出にしようよ!!って言っても1ステージであんなんだったしこれから、どうなるかわかんないけど、、」
別にシャダの過去が辛かったかなんて俺にはどうでもいいことだ。
どうでもいいことなんだよな。。
でもさ、
そんな、、
「そんな、顔しないで下さいよ」
何でそんな顔するんだよ。
なんで、
「なんで、笑ってるんだよ」
シャダは自ら顔の布を取り素顔を晒した。
笑う余裕なんかあるのか?
ううん。
違うよね
「無理してるんだよな」
無理に。。
無理だよ。
俺には、
おれ、に、は。
「...なんで、牙紅様が泣いてるんですか!」
「だってぇぇ!ズビッ。シャダがぁシャダがぁ、シャダじゃないんだもぉんん!!」
「え、?」
途中からうすうす気付いてたよ。
俺には無理だよ、隠し通すことなんて。
「フフッ、牙紅様は凄いですね。私のことを初っ端から見抜く人なんてそうそう居ませんよ。」
そうだよな。
見抜くことなんて無理だろう。
だってお前は!
お前は!
「お前は誰なんだよぉ!!お前シャダじゃ無いだろう!姿はシャダだけどもよ!!」
俺には分かるぞ!
俺はごまかせないぞ!
多分だけど。
「牙紅様。このゲームが政府が開発したゲームだとしたらあり得ない事が起こることも納得していただけますか?」
政府が開発したゲーム。
て事はこのゲームは生身の人が作ったゲームなのか?
「納得はしない!でも、君がシャダじゃ無くともたった一人の人間だということに変わりは無いんだからさ、別に俺はいい!」
そうさ!別にいいんだ!
「牙紅様。」
あ。
シャダの声だ。
スッ
短時間で人はついさっき知り合った人の声を見分ける事はできるのだろうか?
いや、流石に俺には出来っこないよ。
でも、何故だろうかシャダとは最初から初めてあった気がしなかった。
何処か遠い薄い記憶。
その頭の中にはシャダがいた。
「シャダ。」
「はい。牙紅様」
あれ?
君は.....
「あ、、れ、目ま、、い、が、、す」
バタン
俺はそのまま本当のシャダの姿を見て意識を失った。
『ゲームは日常生活に起こるものなのでいつ起こるかはわかりません。なので、私がお教えします』
とは言ったけど母さんと父さんが帰ってくるまでずっと俺の側に居るし。
それに何故が親にはこの人は見えていないらしい。
最初はトイレにまでついてこようとしてた。
その途中母さんと廊下であった。
一瞬焦ったが、母さんは何事もないようにいつものように俺に接する姿を見て俺は、
『母さん、この人について何も言わないの?』
と言った。
すると母さんは
『あら、牙紅以外に誰かそこに居るの?』
と。
後から部屋に戻って聞いたら、主人である俺にしか姿は見えていないらしい。
それにしても、ご飯を食べている時も風呂に入ってる時もずっと俺のそばを離れない。
さすがに風呂の時は扉の前で待ってもらったけど、、
側にいたいのはわかる。わかるよでもさ...
「暇なの?!助手さん暇なの!もう俺寝るのにそんなにまじまじと寝る所まで見つめられたら寝れないんだけど!」
「...牙紅様こそいつまでわたくしのことを“助手さん”と呼んでいるのですか?早くわたくしの名前を名付けてもらわないと」
さっきから、こればっかだ。
本当にこの人は何なんだろうか?
一向に疑問が増えるばかり。
俺の頭もそろそろショートしそうで怖いです。
それに名前のことも『どうゆうのがいいの?』と聞いても『牙紅様が決めるのです』ってリクエストの一つもない。
何なんだろうか。。。
「はぁ〜。じゃあ、シャダとかどう?」
精一杯考えた挙句思いつくのはこれぐらい。
「シャダ?で御座いますか?」
「うん。ペンガル語で白って意味なんだ。他の違う言語でもよかったんだけど一番名前らしいのがこれくらいしか思いつかないんだよね」
って言ってもケータイで調べただけなんだけどね。。
「シャダ。
『『シャダ。ずっと最初から決めてた助手さんの名前だよ。』』
ですか。」
助手さ...シャダがそういった時の顔が俺には口元だけでわかるくらい悲しそうな顔に見えた。
「えっと...そんなにやだった?」
「いえ、ただ昔を思い出しました。」
昔?
俺は布団から起き上がり助手さんの話を聞いた。
「昔、牙紅様よりは少し大人の男性が私のパートナーとなりました。始めは牙紅様見たいにわたくしのことをずっと『助手さん』って呼ぶんです。その呼び名は最終ステージクリアまで続きました。でも、お別れの時その人は初めてわたくしの事をこう言ったんです。『シャダ。ずっと最初から決めてた“助手さん”の名前だよ。』と。」
昔のパートナー。
どんな人だったんだろうか。
でも、
分かるよ。
シャダが今話してる話がどれだけ辛いことだったのか。
どれだけ、悲しいことだったのか。
だって、
「泣いてるのか?」
泣いているから。
白い布から垂れてくる大粒の涙。
計り知れないよ。
今の俺には、
でもさ、こんな俺でもシャダに一言だけ言えることがある。
「俺はクリアするよ!」
クリアするよ。俺はこのゲームに。
「過去が辛くて、悲しくてって思っているとしたらそれを忘れるくらいシャダにとっても俺にとってもこのゲームをクリアして人生の一個の思い出にしようよ!!って言っても1ステージであんなんだったしこれから、どうなるかわかんないけど、、」
別にシャダの過去が辛かったかなんて俺にはどうでもいいことだ。
どうでもいいことなんだよな。。
でもさ、
そんな、、
「そんな、顔しないで下さいよ」
何でそんな顔するんだよ。
なんで、
「なんで、笑ってるんだよ」
シャダは自ら顔の布を取り素顔を晒した。
笑う余裕なんかあるのか?
ううん。
違うよね
「無理してるんだよな」
無理に。。
無理だよ。
俺には、
おれ、に、は。
「...なんで、牙紅様が泣いてるんですか!」
「だってぇぇ!ズビッ。シャダがぁシャダがぁ、シャダじゃないんだもぉんん!!」
「え、?」
途中からうすうす気付いてたよ。
俺には無理だよ、隠し通すことなんて。
「フフッ、牙紅様は凄いですね。私のことを初っ端から見抜く人なんてそうそう居ませんよ。」
そうだよな。
見抜くことなんて無理だろう。
だってお前は!
お前は!
「お前は誰なんだよぉ!!お前シャダじゃ無いだろう!姿はシャダだけどもよ!!」
俺には分かるぞ!
俺はごまかせないぞ!
多分だけど。
「牙紅様。このゲームが政府が開発したゲームだとしたらあり得ない事が起こることも納得していただけますか?」
政府が開発したゲーム。
て事はこのゲームは生身の人が作ったゲームなのか?
「納得はしない!でも、君がシャダじゃ無くともたった一人の人間だということに変わりは無いんだからさ、別に俺はいい!」
そうさ!別にいいんだ!
「牙紅様。」
あ。
シャダの声だ。
スッ
短時間で人はついさっき知り合った人の声を見分ける事はできるのだろうか?
いや、流石に俺には出来っこないよ。
でも、何故だろうかシャダとは最初から初めてあった気がしなかった。
何処か遠い薄い記憶。
その頭の中にはシャダがいた。
「シャダ。」
「はい。牙紅様」
あれ?
君は.....
「あ、、れ、目ま、、い、が、、す」
バタン
俺はそのまま本当のシャダの姿を見て意識を失った。