……どうしよう、もう一度光くんの名前を呼んだ方がいいのだろうか……。
 私はどうすればいいのか迷っていた。
 すると……。


「……友達……だよ。オレはとっくに梓と友達だと思ってるよ」


「え……」


「だから友達からと言っても、それはとっくにそうなんだよ」


 ……え……とっくに友達って……光くん……?


「……えっと……その……」


 私は光くんの言葉にどう返答をしていいのか迷ってしまった。

 私が返答に困っていると……。


「…………」


 光くんは無言のまま下を向いてしまった。


「……光くん……?」


「…………」


 光くんはまだ下を向いたまま。

 どうしよう……光くんに何かまずいことでも言ってしまったのかと心配になった。

 光くんのことが心配になったけど、私は光くんにどう声をかけていいのかわからなくなっていた。

 ……って……え……?


「光くん⁉」


「梓……」


「なんで笑ってるの?」


 光くんは下を向いたまま笑っていた。

 そして光くんは顔を上げた。


「あはは……‼」


「もう‼ 光くん‼」


「梓……」


「え……」


「ありがとう」