さっきまで降っていた雨で、道はかなりぬかっていた。
「足をとられて沼にはまりでもしたら大変だわ」
とマリアはゆっくりゆっくりありがとう足下を確かめながら歩いていた。
そのとき、足下が急に明るくなった。
おどろいて見まわすと、まんげつみたいに、頭が光っている、人の形をしたものがマリアの両脇を歩いていた。