暖かくて、気持ちいい。

カーテンの隙間から漏れる光に刺激され、私の意識は夢の世界から現実へと浮上してきた。


「おはよ」


ゆっくり目を開いて、視界いっぱいに飛び込んで来たのは


「⋯⋯とみおかくん」


トローンとした甘い笑顔を浮かべている、とってもレアな富丘くん。

よく見ると彼の腕は私の頭の下を通っていて、そんな腕枕をしている姿勢から優しげに私に微笑みかける。

ごくん、と喉が鳴らしてしまいそうなくらい美しい。

そして、昨夜のことがじわじわ蘇ってきて、急にあたふたと焦りはじめる。

自分の状態を確かめるために身体に触れると、どうやら昨日富丘くんが着ていたTシャツをかぶせられている。

下着は⋯⋯上下ともつけてない。

私がコレを着てるということは、必然的に富丘くんはハ、ハダカなわけで⋯⋯


「⋯⋯離れないで」


そろーりと距離を取ろうとしたら、腰回りに彼の腕が巻き付いてる事に気付き、同時に引き寄せられた。