翌週の土曜日、樹君と恭子ちゃんの 結婚式が行われた。


絵里加達の結婚式と 同じ会場。



豪華なウエディングドレスの恭子ちゃんは いつも以上に 美しく微笑む。
 


「わあ、恭子ちゃん綺麗。」


式の前 絵里加のママと一緒に 控室を訪ねた由希。
 

「ありがとう。これから バージンロードを歩くから ちょっと 緊張しているの。」

恭子ちゃんは とても 幸せそうに言う。
 


「由希ちゃん 俺はどう?いつもより カッコいいかな。」


朗らかな樹君が言うと 恭子ちゃんは 優しい目で 樹君を見て、
 

「由希ちゃん いつもと変わらないって 言っていいのよ。」


と笑った。
 

「由希ちゃん、姫に 似てきたね。一瞬 姫かと思ったよ。」

樹君の言葉に 恭子ちゃんも 笑顔で頷く。
 

「まさか。今日は おしゃれしたから。」

由希は 嬉しそうに微笑む。


絵里加のママも 満足そうな笑顔で 頷いてくれた。