急いで 部屋を整えて、二人は 早々に 一緒に暮らし始めた。


新居での生活は 便利で豊かで、温かくて。


夏美は、壮馬の愛を 存分に受けて 幸せに 輝いていく。
 


壮馬は 家事のすべてを 的確に サポートしてくれる。


夏美は 一人暮らしの頃よりも ずっと楽に 生活していた。
 


夏美と一緒に 洗濯物をたたむ壮馬。
 

「壮馬君、いつもありがとう。」

壮馬は 手際よく、たたんだ衣類を 収納してくれる。


「平気だよ。うち、家のことは みんなでする 習慣だったの。」

壮馬は 事も無げに言う。
 

「えー。そうなの。」

と夏美は驚く。


壮馬は 実家暮らしなのに、料理も掃除も 一通りの 家事ができる。
 

「うん。母が 何かしている時は いる人が 手伝うんだ。小さい頃から ずっと。」

壮馬は 当然のように言う。