「ねえ、ナッちゃん。結子たち 今日ね あじさいを 見に行ったの。」 早速、結子は 父の膝を下りると 夏美の隣に座った。 「そうか。もう あじさいの 季節なのね。何色のあじさいが 咲いていた?」 夏美は 結子に問いかける。 「うーん。水色が たくさんあって。あと、ピンクと紫色もあったよ。」 結子は 一生懸命、思い出して 答えてくれる。 「結ちゃん、よく覚えていて偉いね。お利口さんですね。」 子供達のおかげで、夏美は すっかり 寛いでいた。