「はじめまして。相田夏美です。宜しくお願いします。」

と夏美は 絵里加と健吾に 挨拶をした。


絵里加は 優しい笑顔で
 

「姉の絵里加です。こちらこそ、よろしくね。」

と言って 夏美の手を取る。


微笑む絵里加は キラキラ 輝いていて女神のようだと 夏美は思った。
 

「結ちゃん、淳ちゃん、ご挨拶できるかしら。」

絵里加は 二人の娘に 声をかける。
 

「こんにちは。」 

二人は 父に抱かれて、珍しそうに 夏美を見て お辞儀をする。
 
「可愛い。お人形さんみたい。お名前を 教えて下さい。」

夏美が笑顔で言うと
 

「間宮結子です。」
  
「間宮淳子です。」

と二人は ハキハキと答える。


まだ小さいのに 物怖じしないで。

好奇心旺盛な目で 夏美を見ている。
 

「お姉ちゃんは、ナッちゃんです。仲良くしてね。」


夏美が 二人に言うと、結子と淳子は ニコニコして頷く。