「ナッちゃん 最近可愛いから 心配だなあ。」 夏美を送ったアパートで 壮馬は 夏美を抱き締めて言う。 「えー。変わらないよ。でも ちょっと嬉しい。」 甘く 壮馬に 寄り添う夏美。 「ナッちゃんが 狙われないうちに 早く公表しようね。」 壮馬の言葉が 嬉しくて 夏美は 笑顔で頷く。 「明後日、緊張するなあ。」 その日、夏美は 壮馬の両親に 会いに行く。 「いつものナッちゃんで 大丈夫だよ。社長と専務も呼んでおく?」 ニコニコ言う壮馬。 「壮馬君。」 と言って 夏美は 壮馬を睨んだ。