ホテルの 部屋に入って 一息つくと



「ナッちゃん、ここに座って。」


と壮馬は、夏美を ソファに導いた。
 

「なあに。」


素直に 壮馬の隣に 座る夏美。
 

「ナッちゃん。今度 俺の家族に 会ってくれる?俺 早くナッちゃんと 結婚したい。これから 結婚に向けての準備をしよう。」

壮馬の言葉に 夏美は 驚いて 壮馬を見つめる。
 

「本当に、本当に 私でいいの?」

やっと 夏美が言うと 壮馬も まっすぐ夏美を見る。
 


「ナッちゃんがいい。俺を 一生支えてくれる人は ナッちゃんしかいないよ。」


壮馬は 夏美の肩に 手を置いて 静かに言う。



夏美は 心から 甘い感動が溢れて うまい言葉が 見つからない。