就職が決まって 引っ越したアパート。 職場まで 電車で 10分足らずの部屋は 朝 出かけた時のまま 夏美を 現実に引き戻す。 さっきまでの 甘いときめきは 夢だったのではないか。 壮馬に 告白されるなんて やっぱり あり得ない。 しかも 壮馬は 副社長が 夏美とのことを 応援していると 言っていた。 夏美の実家を 知ったら やっぱり 反対するのではないか。 壮馬と 離れると 夏美は 不安しか感じなかった。