料理が 次々と運ばれる合間に 壮馬は話す。
 


「廣澤さん、買い被っています。私 ずぼらだし、いい加減だし、怠け者です。きっと 幻滅します。」

夏美が言うと 壮馬は 優しい笑顔で 首を振る。
 

「そういう所も 見たいから。ねっ。付き合ってみて 相田さんが 俺を 好きになれなければ 諦めます。」


壮馬の言葉に、
 

「好きになれない訳 ないでしょう。廣澤さん 優しくて、親切で。しかもイケメンで。好きになっても 辛いだけだから。」


夏美は 自分でも 意識していなかった 本音に 気付いてしまう。