another world〜夢の中だけで逢う君との恋戦国〜




彼はそう部下に命令すると、私に再び笑いかけ肩を優しく叩いた。


その優しい爽やかな笑顔は、助けてくれたあの時とは全く違う。
戦中だったし、当たり前か。

そう思いながら、私は補助してもらって馬に乗った。


馬を乗ってもどう動かすかなんて知らないので、それも部下の人にしてもらって、お城まで連れて行ってもらった。



不思議なことばかり起こっているのに、いや、不思議なことばかり起こっているせいで、私は今の状況の可笑しさに、お城に着くまで気づかなかった。






しばらく馬に乗って、お城に着いた。

道中はコンクリートなんてない緑だらけの道で、別世界に来たようでワクワクしていたけれど、お城を目にして、一気に血の気が引いた。


立派で、豪華で、荘厳で、言葉も出ない。

どこか夢見心地だったけど、あまりに立派な建物に、これが現実だと突きつけられたような気がして、焦りが生まれてくる。



私、もしかして、本当にタイムスリップした…?