店主の人に、夫婦だと間違われて、仲睦まじいねなんて言われて、笑いながら団子を食べた。
まあ、夫婦なのはあながち間違いではないのだけど…。
戦場には、大量の血や、服や旗がちぎれたのであろう布の欠片が落ちていて、ここで戦いがあったことを痛いくらい表していた。
それを見ないようにして、私は最初に落ちてきた丘の上に行ってみたり、その周辺を歩いたりして、帰り道を探した。
だけど、夢である以上、こんなことをしても帰れるわけがなく、日が暮れそうだったので、私達は探すのを諦めて、城へと帰っていった。
一日中、いつ目が覚めるのか、昨日みたいに寝たら目が覚める仕組みなのか、なんてことを考えていたけれど、結局、昨日と同じで、眠ったら現代に戻っていた。
それから二週間、私は毎日、二つの世界、夢と現実、戦国時代と令和を行ったり来たりしていた。


