たとえここが夢の中だとしても、あれが夢だとしても、トラウマはしっかりと焼き付いてしまった。
でも、戦場に行くのが一番効果がありそうなのは同意できるから、行くしかないのだろう。
「そう、ですね…行きましょうか」
「うむ。確か、道中に団子屋があったはずじゃ。そこにも寄ってみよう」
「え!行きたいです!」
少し落ち込んでいた私に気づいたわけではなさそうだけど、佐江宗さんのその提案に私の気分は一気に上がる。
私って単純だ。
まあ、どっちみちこれは夢だし、いいや。
その後、ゆっくり景色を楽しみながら、戦場へ向かった。
佐江宗さんと伊江宗さんの幼少期の面白いエピソードを聞いたり、私の未来の話もしながら歩いた。
途中で佐江宗さんが言っていた通り団子屋さんがあったので、休憩がてら団子を食べた。
それはそれはとても美味しい団子で、昔の団子は今の団子より美味しいのか、と感動した。


