誰かの1番に。

「あ、そうだ。」

急に立ち止まった看護師さん。

「あなたにって、全身の治療と整形費用、それでも有り余るほどの大金が病院宛に届いたのよ、誰だか心当たりある?」

…お父さんだ。

それでも巻き込みたくない私は、

「さぁ…優しい方もいるんですね」

そう答えた。

「そう、何かあったら呼んでね」

出ていく看護師さんの背中が滲む。

…暖かい涙が頬を伝った。