メーティスとホームズの子孫

「最近、よくテレビに出ていますよ!お金持ちのお嬢様で名門のオックスフォード大学を卒業しているんです!とても美人で演技力も高くて、異性も同性も惹きつけられる魅力があるんです!!」

和香はメアリの出演していたドラマや映画を思い浮かべながら語る。どんな役でも完璧にこなす彼女は天才だろう。

「異性も男性も惹きつけるのなら、和香のことだろ」

シャーロックに言われ、「えっ!?」と和香は驚く。気がつけば和香はシャーロックに抱き寄せられていた。

「こんなにもドキドキしているんだ。君以外の女性にはドキドキしないよ」

シャーロックの鼓動に和香は顔を赤くする。シャーロックの顔も赤い。その時、「こら〜!引っ付きすぎ!!」と声がした刹那、和香は背後からまた抱き締められた。

「ワトソン先生!」

和香をジョンが強く抱きしめていた。それを見てシャーロックは顔をしかめる。

「ワトソン、君は書類の整理があったんじゃないのか?」

「そう言うホームズこそ、手紙を全部見たの?」